令和3

基盤研究 B

工藤 與亮:
「MRI と同位体顕微鏡を用いたマルチスケールの水分子イメージング」
 O-17 標識水の MRI 動態イメージングと O-17自体の NMR 現象を用いて、水動態イメージング法を確立し、 正常動物から疾患モデル動物の水動態をマルチスケールで解析し、アクアポリン機能との関連を含む神経変性疾患の病態解明を目指します。

 

基盤研究 C

阿保 大介:
「4D Flow-MRI による門脈塞栓術後の残肝肥大予測法確立と先制 IVR の開発」
 4次元 MRI 解析を用いて、門脈塞栓術によって残る予定の肝臓がどの程度大きくなるのかを事前に予測する方法を確立することと、より効果的に大きくする方法の開発を目指しています。

加藤 扶美:
「乳癌の再発転移予測に向けた MRI と半導体 PET のバイオマーカーによる微小環境評価」 
 MRI や PET-CT の画像テキスチャ解析を用いて、乳癌の治療効果や転移・再発、予後と比較し、治療抵抗 性や再発リスクに関連する画像の特徴について検討します。

曽山 武士:
「光免疫療法のためのナビゲーションシステムの開発」 
 光免疫療法の効果を高めるため、術中のコーンビーム CT と術前に撮像した PET-CT を術中迅速に全自動で フュージョンし、光ファイバーの追加穿刺や先端位置調整を可能とするナビゲーションシステムを開発し ます。

藤間 憲幸:
「頭頸部癌の個別化医療に向けた腫瘍特性の非侵襲的画像化と人工知能解析の融合」
 MRI 画像に数学的後処理解析を加え、細胞増殖能と低酸素状態を反映させた画像を作成。さらに、深層学 習を用いて精度の高い予後予測モデルを構築することを目指します。

 

若手研究

原田 太以佑:
「脳内鉄沈着解析によるアルツハイマー病の病態解明」
 MRI 定量的磁化率マッピング(QSM)を用いて、アルツハイマー病モデルマウスやラットの脳内鉄沈着の経時変化を追跡し、アミロイドβやタウとの相関を評価して病態解明を目指します。

渡邊 史郎:
「適切な核医学治療の確立を目指した分化型甲状腺癌における分子生物学的特徴の解明」
 分化型甲状腺癌の FDG PET、I-131、In-111-pentetreotide の集積相関を明らかにし、最適な治療戦略を確立することを目指します。