令和7

基盤研究C

尾藤 良孝:
「脳内水動態解明のためのMRIを用いた移流拡散同時解析法の理論構築と開発」
 脳脊髄液の移流と拡散が混在した複雑な動態を解明するために、MRI拡散計測を礎にした理論構築、モデル化、計算流体力学連携による移流拡散同時解析法を開発し、ヒト脳での実証を進めます。

藤間 憲幸:
「先進的MRIと人工知能技術の融合:頭頸部癌の微小環境の画像化と予後予測モデル開発」
 MRIを用いた先進的撮像による画像取得・画像解析に人工知能の手法を融合させ、非侵襲的に頭頸部癌の微小環境を画像化、およびこれらの画像情報を用いて高精度の早期治療効果判定・予後予測法を構築することを目的とするものです。

清水 幸衣:
「高齢者運動器疾患術後リハビリの個別化:脳MRIによる予後予測手法の開発」
 安静時のfunctional MRIを含む脳MRIを用いて脳の形態的・機能的評価を行い、運動器疾患術後のリハビリ進捗およびせん妄発生の予後予測因子として有効かどうかを検証します。

亀田 浩之:
「同位体標識水MRIと数理で解き明かす大脳表面の水分子生理・病理」
 大脳表面へのトレーサー局所注入技術と同位体標識水MRIを用いて、実験動物における髄液動態を高精度に観察し、数理モデリングによる多面的な検証を行うことで、neurofluid(脳内水動態)の生理機能および病態形成への関与を解明します。

 

若手研究

森田 亮:
「超高精細血管モデルによる医学的手技トレーニングシステムを用いた非侵襲的技術伝承」
 本研究では、3D血管モデルを用いた Simulation-Based Training を通じて、初学者を主とした医療者が高難度のカテーテル治療技術を含むIVR手技を非侵襲的に習得できるトレーニングシステムの構築を目指しています。

竹中 淳規:
「神経内分泌腫瘍に対する核医学治療と低酸素の関連性の研究」
 神経内分泌腫瘍における低酸素の有無をPET画像で評価を行い、核医学治療に対する抵抗性のメカニズムの解明を目指します。