若手放射線科医の声
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⼩栗 耕平 先生
香川大学 2023年卒
(インタビュー時 専攻医2年目) -
富樫 夏海 先生
北海道大学 2022年卒
(インタビュー時 専攻医3年目) -
篠原 翔平 先生
北海道大学 2022年卒
(インタビュー時 専攻医3年目) -
岡村 実幸 先生
札幌医科大学 2019年卒
(インタビュー時 専攻医2年目)
年間のローテーション例
北大病院での初年度の研修では、各6グループを原則2か月ずつローテーションし、 画像診断・IVR・核医学・放射線治療を幅広く学びます。
週間スケジュール
ローテート中の各グループでの研修を中心に、カンファレンスや勉強会、注射当番などが組み込まれます。
| 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 朝 | ミニレクチャー | 抄読会 | モーニングレクチャー | ||
| 午前 |
各グループでの研修
読影、超音波検査、IVR、核医学、病棟診療、放射線治療など
当番時は注射当番業務も担当
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| 昼 | 昼休み (木曜: リサーチミーティング ) | ||||
| 午後 |
各グループでの研修
読影、検査、手技について、指導医によるチェック・フィードバック
他科とのカンファレンス、Cancer boardなどにも参加
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| 夕方 | 検査・業務終了後は適宜終了 | ||||
ミニレクチャー(月曜9:30〜10:00)
テーマに沿って、簡単な症例提示や知識の共有を行う若手向けのミニレクチャーです。日常診療に役立つポイントを幅広く学び、専門医試験前には試験対策も行われます。
抄読会(水曜8:00〜8:30)
最新の論文を紹介し、新しい知識と論文の読み方を学びます。忙しい朝でも参加しやすいように、対面とオンラインを併用したハイブリッド形式で行っています。
モーニングレクチャー(木曜8:00〜8:30)
担当者が持ち回りでレクチャーを行います。専攻医は経験症例を発表し、知識の整理と学会発表の練習につなげます。指導医からは専門分野の講義を聞くことができ、こちらもハイブリッド形式で参加できます。
リサーチミーティング(木曜12:00〜13:00)
学会発表や大学院での研究発表の予行などを行います。スタッフや医局員から意見をもらいながら、発表内容をブラッシュアップしていきます。
注射当番業務
造影CT・MRIや核医学検査に関連する業務(静脈路確保や造影剤投与の補助、副作用への初期対応など)や各科からの問い合わせ対応を行います。基本業務と並行して対応するため忙しい日もありますが、放射線科医として必要な力を身につける大切な経験です。
各グループの研修案内
1. 脳神経グループ


脳神経グループでは、脳や脊椎脊髄のCT/MRIの読影が業務の中心です。非常に専門性が高く難しい分野ですが、教科書に噛り付きながら必死に読影レポートを作成します。その後は指導医のチェックがあり、必ず質の高いフィードバックを受けることができます。これを毎日繰り返すことにより、確実に読影力が向上します。
月曜日の夕方には神経放射線カンファレンスがあり、これに参加することで神経内科や脳神経外科の先生方からのニーズを探ることができます。基本的に診断に苦慮している症例が話題に挙がりますので、各科の討論を聴いているだけでも大変勉強になります。
2. 体幹部グループ


体幹部グループでは、院内で撮影された体幹部のCTやMRIを読影します。その日の担当指導医の専門分野を中心に読影レポートを作成します。胸部、心血管系、消化器、泌尿器、産婦人科系、骨軟部など、体幹部は範囲がとても広く、症例のバラエティにも富んでおり、多くの経験を積むことができます。大学病院でしか見られないような稀な疾患があり、貴重な経験となります。読影室には教科書がたくさんあるので初めは買う必要はありません。
午前中に読影した分は11時ころからレポート指導を受けられます。画像の見方やレポートの書き方をマンツーマンで教えてもらえます。その後は昼休みが毎日必ずあり、予想以上に頭が疲れるのでしっかり休みます。リフレッシュしたあとは、午後も読影をして15時ころから午後の分のレポート指導があり、記憶が新しいうちに一緒に読影してもらえます。指導を受けた後は分かってなかった部分を自分で振り返り、17時ころに終業です。アルバイトの当直に行く事も出来ます。
3. 超音波


一日中検査室にこもってひたすら超音波検査をやります。最初は甲状腺や頸部リンパ節、頸動脈などの頸部エコーから始め、プローブの扱いや機械の操作に慣れ始めた頃に腹部や下肢静脈エコーにも挑戦します。2か月間、技師さんによる懇切丁寧なマンツーマン指導を集中的に受けることができます。我々の想像が及ばないほどに卓越した技術を目の当たりにでき、しかも個別指導までしていただけるという非常に貴重な機会です。業務終了後は年次の近い医師にご協力いただき、自主練習もします。これらを継続することで徐々にスキルアップしていくのを実感し、楽しくなっていくことでしょう。
エコーは診断だけでなく、穿刺や生検などといったようにIVRにも多用しますので、エコーの操作に慣れることは放射線科医にとって必須課題といえます。一緒に頑張りましょう。
4. IVR


一日は、午前8時30分からのIVRカンファレンス・ブリーフィングへの参加から始まります。
専攻医の基本的な業務の一つが、IVRに関するコンサルトへの一次対応です。患者さんの病状や依頼内容を確認したうえで、IVRの適応や治療方針について指導医と相談し、依頼医への回答や調整を行います。この過程を通じて、「どのような患者さんに、いつ、どのようなIVRを行うべきか」という適応判断の考え方を実践的に学びます。
実際のIVRには、まず助手として参加します。手技の流れを理解し、必要なデバイスの準備や術者のサポートなど、助手としての役割を適切に担えるようになることが目標です。事前に患者さんの病態や予定されている手技について予習しておくことで、より効果的に学ぶことができます。
助手として一定の経験を積んだ後は、指導医のもとでPICC挿入やCVポート造設などの術者を担当します。これらの手技を通じて、IVRの基本となる超音波ガイド下穿刺や、ガイドワイヤーを用いたover-the-wire techniqueを身につけていきます。
IVRでは、予定された手技だけでなく、当日に依頼される臨時・緊急の症例も少なくありません。複雑な病態や治療が難しい患者さんに対応する機会も多く、さまざまな診療科と連携しながら、幅広い領域のIVRを実践的に学ぶことができます。
5. 核医学


診断だけでなく治療も行うのが核医学診療科の特徴です。専攻医の基本的な業務は
1)注射当番をこなしながらPET-CTやシンチグラフィの読影を行うこと と、
2)核医学治療のために入院している患者さんの病棟管理です。
注射当番では主に放射性薬剤の投与を行います。各薬剤の特徴を実際の検査を見ながら勉強できる絶好の機会です。注射当番では静脈路の確保も医師が行いますので、注射の訓練にもなります。検査が終了し、画像が出来上がり次第、読影レポートの作成を行います。レポート作成に関しては随時、指導医の指導を受けます。お昼には前日の症例をみんなでレビューすることもあります。
病棟では甲状腺癌やバセドウ病に対するI-131内用療法、悪性褐色細胞腫や傍神経節腫に対するI-131 MIBG治療(ライアット治療)、神経内分泌腫瘍に対するLu-177 DOTATATE治療(ルタテラ治療)、前立腺癌に対するLu-177 PSMA治療(プルヴィクト治療)に関わります。治療用の大線量の非密封RIの投与だけでなく、治療前の準備や、治療後の方針決定にも関わります。がん治療全体における核医学治療の位置付けを学ぶことができます。
研修の最後には、核医学関連で勉強したことや印象深かった症例などを発表する場が設けられており、学んだ知識を整理する良い機会となっています。
6. 放射線治療科


基本的には専攻医が病棟当番を担い、一日を通して病棟からの1st callを受け取ります。一日のスケジュールとしては、まず朝の病棟回診や処方、カルテ記載を行います。回診の際にはそれぞれの患者さんがどのような治療をどのくらいまで終えているのか、有害事象が生じていないか、有害事象に対してどのような対応がされているのかなどを事前に知っておく必要があります。この経験がそのまま専門医試験対策にもつながります。
午後は主に治療計画を作成します。放射線診断専門医の取得を目指す場合でも最低30件の治療計画作成が必須となっていますので、この2か月間でそれを達成できるように頑張ります。この治療計画の作成ですが、診断専門医志望でもハマる人はハマるらしく、かなり楽しみながら作成している人もいます。
研修の最後にはリサーチミーティングでの発表があります。
放射線治療に関してもっと詳しく知りたい方は放射線治療学教室のホームページもご参照ください。